AirPods Pro 3を約1年使った感想

僕は2025年10月にAirPods Pro 3を購入しました。購入してから約1年。今では職場の昼休みや自宅でのPC作業、愛犬との散歩など、ほぼ毎日のように使っています。

ただ、最初からAirPods Pro 3が欲しかったわけではありません。それまで使っていたのはNURA True Proというワイヤレスイヤホンです。耳の形状や聴こえ方を測定し、一人ひとりに合わせて音をパーソナライズできるのが大きな特徴で、音質にはかなり満足していました。

正直なところ、NURA True Proが壊れなければAirPods Pro 3を買っていなかったと思います。それでも実際に乗り換えて約11か月使ってみると、NURA True Proとは違った方向で非常に気に入るイヤホンになりました。

先に結論を書くと、オーディオ機器としてのワイヤレスイヤホンならNURA True Pro。ほぼ毎日使う生活インフラとしてならAirPods Pro 3。これが現在の僕の評価です。

目次

AirPods Pro 3を買った理由

AirPods Pro 3を買うことになった直接の原因は、それまで使っていたNURA True Proの故障です。
しかも故障のきっかけは、あまり格好のいいものではありません。

トイレに入っているとき、右側のイヤホンを便器の中に落としてしまいました。
すぐに拾って洗ったものの、それ以降どうも右側の調子が良くありません。

買い替えを考えることになり、「せっかくなら次はApple純正のイヤホンを使ってみようかな」と思ったのがAirPods Pro 3を選んだ最初のきっかけでした。
当時すでにiPhoneやMac、Apple Watchなど複数のApple製品を使っていたため、純正品ならではの連携にも興味がありました。

もうひとつ背中を押したのが、仕事で付き合いのあった取引先の高校を卒業したばかりの若い社員さんです。
その人がAirPodsのノイズキャンセリングをかなり気に入っていて、

「ノイキャンいいですよ!特に集中したいときには欠かせません」

と、しきりに勧めてきました。

それまで本格的なノイズキャンセリング機能を使った経験がなかったこともあり、「そこまで言うなら一度使ってみるか」と乗せられた部分もあります。
こうして2025年10月、発売から約1か月が経った頃にAirPods Pro 3を購入しました。

NURA True Proが壊れなければ買っていなかった

ここは誤解のないように書いておきたいところです。
NURA True Proに不満があってAirPods Pro 3へ乗り換えたわけではありません。

むしろ音質については非常に気に入っていました。
右側を水没させなければ、そのまま使い続けていた可能性が高いと思います。

AirPods Pro 3への乗り換えは、故障という偶然から始まったものでした。

初めてAirPods Pro 3を使って驚いたこと

実際にAirPods Pro 3を使い始めると、NURA True Proとはかなり方向性の違うイヤホンだと感じました。
特に印象に残ったのが、ペアリングの速さ、ノイズキャンセリング、外音取り込みの3つです。

ケースを開けてすぐ使えるのが想像以上に便利

最初に感じたのが、Apple製品との連携のスムーズさです。
ケースを開けて装着すれば、すぐに使い始められます。

一つひとつの操作だけを見れば数秒程度の違いかもしれません。
しかし、ほぼ毎日使うものになると、この「使いたいと思ったときにすぐ使える」という手軽さが効いてきます。

iPhoneだけでなくMacなど複数のApple製品を使っている僕にとっては、マルチデバイスで使いやすい点もかなり便利です。

さらに「探す」アプリにも対応しています。
ワイヤレスイヤホンは小さいため、「どこに置いたっけ?」となりやすいものです。

そんなときにiPhoneから探せるというのも、Apple製品を使っているからこその安心感があります。

初めてのノイズキャンセリングは衝撃だった

AirPods Pro 3で初めて本格的にノイズキャンセリングを使ったときは、素直に驚きました。

今まで聞こえていた周囲のノイズがスッと小さくなり、自分の周りだけ静かな空間になったように感じます。

音質そのものとは別の方向から、イヤホンの価値を感じた瞬間でした。

そして、このノイズキャンセリングが後に僕のAirPods Pro 3の使い方を大きく変えることになります。

外音取り込みモードがあるのも便利

逆に、周囲の音を聞きたいときには外音取り込みモードが使えます。
NURA True Proにも周囲の音を聞こえやすくするソーシャルモードはありました。

ただ、AirPods Pro 3を使い続けて感じるのは、単純に音を良くするだけではなく、そのときの環境に合わせてイヤホンの役割を変えやすいということです。

この違いは、長く使うほど大きく感じるようになりました。

一番重宝しているのは職場の昼休み

AirPods Pro 3を買ってから、もっとも重宝している場所は意外にも職場です。

といっても、仕事中に使っているわけではありません。

昼休みです。

僕の職場は休憩時間になると周囲がかなりガヤガヤします。
話し声が飛び交いますし、近くの席で食事をしている人の咀嚼音が気になることもあります。

せっかくの休憩時間なのに、こうした音が続くとイライラしてしまうことがあります。

そこでAirPods Pro 3を装着してノイズキャンセリングをオンにします。
すると周囲の騒がしさがかなり抑えられます。

僕にとってノイズキャンセリングは、「いい音で音楽を聴くための機能」というより、昼休みを静かに過ごしてしっかり休むための機能になりました。

これは購入前には想像していなかった使い方です。

散歩では外音取り込み、自宅ではノイズキャンセリング

AirPods Pro 3は、使う場所によってモードを切り替えています。

愛犬との散歩では外音取り込みを使う

朝夕の愛犬との散歩でもAirPods Pro 3を使うことがあります。

ただし屋外でノイズキャンセリングを使って周囲の音を遮断するのは、安全面を考えると不安があります。

そのため散歩中は外音取り込みモードを使っています。

音楽などを楽しみながらも周囲の音を確認できるため、屋外ではこちらの方が安心して使えます。

自宅で集中したいときはノイズキャンセリング

逆に自宅で作業するときにはノイズキャンセリングが活躍します。

集中したいときに周囲の音を抑え、自分の作業に入り込みやすくする。

職場の昼休み、散歩、自宅での作業。

同じイヤホンなのに、使う環境によって役割を変えられるところがAirPods Pro 3の大きな魅力だと感じています。

音質だけならNURA True Proの方が2ランクくらい上

ここまでAirPods Pro 3の良いところを書いてきましたが、純粋な音質についてはNURA True Proの方が上だと感じています。

個人的な感覚で言えば、オーディオデバイスとしてはNURA True Proの方が2ランクくらい上です。

そのくらいNURAのパーソナライズ機能は強力でした。

耳の形状や聴こえ方を測定し、自分に合わせて音を調整する。

これによって「自分専用に調整された音」を聴けるのがNURA True Proの大きな魅力です。

AirPods Pro 3の音質も決して悪いわけではありません。

僕自身、デフォルトの音の聴き心地を気に入っています。

一般的な手動イコライザーで細かく音を調整する機能がない点についても、今のところ「もっと自分でいじりたい」と感じることはありません。

ただし、音質そのものを最優先して2台を比べるなら、僕はNURA True Proを選びます。

それでも今の自分にはAirPods Pro 3の方が合っている

音質ではNURA True Proの方が好み。

それなのに、総合的にはAirPods Pro 3の方が今の自分には合っていると感じています。

理由は、イヤホンに求めるものが音質だけではなくなったからです。

NURA True Proは、どんな場面でも「最高のポータブルオーディオデバイス」として存在を強く主張するようなイヤホンでした。

パーソナライズされた音にじっくり浸るか、ソーシャルモードで音量を少し下げて周囲の音を聞こえやすくするか。

音を楽しむことが中心にあります。

一方のAirPods Pro 3は、使う環境に合わせて自分の役割を変えてくれる印象があります。

職場では周囲の騒音を減らす。

散歩では周囲の音を聞きながら使う。

自宅では集中するために使う。

iPhoneやMacとスムーズにつながり、なくしたときには「探す」アプリも使える。

装着感についても、どちらもカナル型ではありますが、僕にはAirPods Pro 3の方が楽に感じます。

ひとつひとつを見ると小さな違いです。

しかし、ほぼ毎日使う道具になると、この小さな便利さの積み重ねが大きな差になりました。

約11か月使って感じた気になるところ

もちろんAirPods Pro 3にも気になるところはあります。

ひとつは先ほど書いた通り、音質最優先で選ぶなら他にも魅力的なイヤホンがあることです。

そしてもうひとつ、実際に使っていて少し気になったのがヒアリングチェックです。

イヤホンで聴こえ方をチェックできること自体は、「こんなことまでできるのか」と感心しました。

ただ、実際に検査を始めるまでにはいくつかの確認や準備が必要です。

機能そのものはすごいと思う反面、「検査を始めるまでの工程がもう少し少なければいいのに」と感じました。

頻繁に使う機能ではありませんが、実際に試してみて気になったところです。

もし今なくしても、またAirPods Proを買うと思う

僕はAirPods Pro 3にAppleCare+などの追加保証を付けていません。

つまり、もし紛失してしまえば基本的には自腹で買い直すことになります。

それでも今AirPods Pro 3をなくしたらどうするかと聞かれれば、おそらくもう一度AirPods Proを買います。

その時点で新しいモデルへ切り替わっていれば現行モデルを選ぶと思いますが、別のイヤホンへ戻る可能性は低いと思います。

NURA True Proを使っていた頃の僕は、ワイヤレスイヤホンを主に「いい音を持ち歩くためのオーディオ機器」として見ていました。

AirPods Pro 3を約11か月使った今は少し違います。

オーディオ機器としてのワイヤレスイヤホンならNURA True Pro。

ほぼ毎日使う生活インフラとしてならAirPods Pro 3。

似たような形をしたワイヤレスイヤホン同士ではありますが、僕の中では求めている役割そのものが違います。

そう考えると、そもそも単純に「どちらが優れているか」を比較すること自体が正しいのか分からないくらいです。

便器にイヤホンを落としたことから始まったAirPods Pro 3への乗り換えでしたが、結果として今の自分の使い方にはこちらの方が合っていました。

購入前には音質ばかり気にしていた僕にとって、毎日使うイヤホンでは「最高の音」だけでなく「使いたいときに自然に使えること」も大切だったと気づけた製品です。

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