
中古車をネットで探して買うこと自体は、今回が初めてではありません。
以前乗っていたホンダ・エディックスも、カーセンサーで見つけた埼玉県の販売店から購入しました。それでもネットで中古車を買うときは、何度経験しても緊張感があります。
特に中古車は、納車されたその日に「当たりだった」「失敗だった」と判断できるものではありません。季節が変わり、距離を走り、1年くらい付き合ってみて初めて見えてくる部分もあります。
現在乗っているRB3オデッセイも購入から約1年が経ちました。細かなトラブルや反省点もありましたが、その経験を通して「次に中古車を買うなら、これは絶対に守ろう」と思ったことがあります。
今回はRB3という車そのもののレビューではなく、中古車をどう買うかという視点から、僕自身の経験を振り返ってみます。
RB3オデッセイを実際に所有して感じたことについては、別の記事でも詳しく書いています。
RB3オデッセイを買ってわかったことはこちら
ネット中古車は、何度買っても油断できない
カーセンサーなどの中古車情報サイトは本当に便利です。全国から希望する車種を探せますし、価格、年式、走行距離、装備なども簡単に比較できます。
僕自身、エディックスに続いてRB3オデッセイもネットを使って探しました。ただ、実際にネットで中古車を買って改めて感じたのは、画面に表示されている情報が、その車のすべてではないということです。
掲載されている写真も説明文も、基本的には販売店側が用意したものです。もちろん嘘が書かれているという意味ではありません。しかし写真に写っていない傷や劣化、説明文には書かれていない部分が存在する可能性はあります。
たとえば「年式の割に綺麗です」という表現。これは「新車同然」という意味ではありません。10年以上経過した中古車なら、ゴムや樹脂、モール類などが年式相応に劣化していても不思議ではありません。
実際に乗り始めてから気づくこともあります。季節が変わって初めて出る不具合もあれば、ある程度走行して初めて分かる違和感もあります。
中古車は、納車された瞬間に答え合わせが終わる買い物ではない。
むしろ、そこから答え合わせが始まるのだと思います。
教訓1|販売店に急かされても急がない
中古車を探していると、「他にも問い合わせが入っています」「早く決めないと売れてしまうかもしれません」といった話をされることがあります。
中古車は基本的に一点物なので、実際に別の人が先に購入する可能性はあります。だから焦る気持ちも分かります。
でも今の僕なら、販売店からどれだけ急かされても、納得できていない状態では契約しません。
売れてしまったら、その車とは縁がなかった。また探せばいい。
中古車は一台しかありませんが、世の中からその車種がすべて消えてしまうわけではありません。逆に焦って契約してしまうと、後から小さな不満が見つかったときに「やっぱりあの時もっと考えればよかった」という気持ちにつながりやすくなります。
僕自身、RB3を探していた時期は毎日のように中古車情報を見ていました。仕事の休憩時間まで使って車を探し、販売店とやり取りをしていた時期もあります。
それだけ必死になると、だんだん「良い車を選ぶ」よりも「早く買い替えを終わらせたい」という気持ちが強くなってくることがあります。
だからこそ一度止まる。欲しい気持ちが一番強いときほど、急がない。
これは次に中古車を買うときも、必ず守りたいと思っています。
最良のタイミングは、買い替えの最中には分からない
RB3を探していた当時、僕は本当はBUDDICAから車を買いたいと思っていました。ただ、BUDDICA DIRECTを見ていても、僕が欲しい条件のRB3はなかなか出てきませんでした。
注文販売という方法も考えましたが、希望条件を細かく指定して探してもらうと、相場よりかなり高額になる可能性があることも分かりました。
安心できそうな販売店から買いたい気持ちはありました。でも、そこまでして大事なお金を使うのは違うのではないか。そう考えて、一度冷静になることができました。
あれから約1年。今になってみれば福井県にもBUDDICAの買取専門店が複数オープンしました。
当時とは状況が変わっています。
「もう少し待っていたら違う選択肢があったのかもしれない」と思うことはあります。でも、そんな未来を当時の自分が知る方法はありません。
中古車の相場も、在庫も、販売店の状況も変わります。だから最良のタイミングを完璧に当てようとするよりも、その時点で自分が納得できる条件なのかを考える方が大切なのだと思います。
教訓2|できる限り現車を見に行く
これは今回、特に強く感じたことです。ネットの写真は便利ですが、写真だけでは分からないことがたくさんあります。
細かな傷、塗装の状態、ゴムや樹脂の劣化、シートの使用感、車内の匂い。エンジンを始動したときの音や振動も、写真では当然分かりません。
だから次に中古車を買うなら、可能な限り現車を見に行きます。
僕なら、自宅から半径300km程度であれば交通費を惜しまないと思います。
新幹線や高速道路を使えば、それなりにお金はかかります。でも数千円、場合によっては数万円の交通費を惜しんだ結果、数十万円、数百万円の車でハズレを引いたら、その方がはるかに痛い。
交通費は、その車を見極めるための費用だと考えた方がいいと思います。中古車購入で後悔したときの金銭的なダメージや精神的なダメージを考えれば、現車確認に使う交通費は決して高くないと考えます。
写真では分からない情報を取りに行く
現車確認で見る部分はたくさんあります。
- 外装の傷や補修跡
- ゴムやモール類
- 樹脂部品
- タイヤ
- 下回り
- エンジン始動時の音
- 変速時の違和感
- 電装品
- エアコン
- 内装
- 車内の匂い
すべてを完璧に見抜くのは難しいと思います。僕自身も整備士ではありません。
それでも、自分の目で見て、自分の耳で聞いて、自分で触れるだけで得られる情報量はかなり違います。
ネットで中古車を買うときは、販売店から与えられた情報だけで判断するのではなく、自分から情報を取りに行くという意識が必要だと思います。
教訓3|販売店の「人」を見る
大学を卒業して社会に出る直前、友人とこんな話をしたことがあります。
「どこまでいっても結局は、人と人が織りなしているのがこの社会という場所だ」
当時はこれからやっていくであろう仕事や今後のことについて話していた時に出た言葉ですが、今になってみると、中古車を買うときにも同じことが言えると思います。
中古車は機械です。どれだけ状態の良い車を選んでも、絶対に壊れない保証はありません。
むしろいつかは絶対にどこかは調子が悪くなるでしょう。
どれだけ調べても、現車を確認しても、購入後にトラブルが起きる可能性をゼロにはできません。
だからこそ大切なのは、「絶対に壊れない車を売る店」を探すことではなく、「何かあったときに逃げない店」を選ぶことだと思っています。
質問したときに面倒そうな対応をしないか。都合のいい話だけではなく、弱点も説明してくれるか。売った後にトラブルが起きたとき、きちんと話を聞いてくれそうか。
車だけではなく、担当者や販売店そのものを見る。高額な買い物ほど、そこは重要です。
「大丈夫です」という言葉だけでは判断しない
RB3を購入したとき、販売店から車両状態についてかなり自信のある説明を受けていました。
ところが購入後、それほど時間が経たないうちにゴム系の部品に問題が出ました。そのときはさすがに販売店へ連絡しました。
その時に販売店の社長さんから出てきた答えはビックリするようなことでした。
「うちではクレーマーさんの相手をする気はありません。何も対応しません。
全部ご自分でやるかやってもらうかしてくだだい。元々業販価格並みにやっすく価格設定してるんで」
というにわかには信じられない言葉でした。
「あれだけ大丈夫と言っていたけれど、これはどういうことなのか」という気持ちはありました。
ただ今振り返ると、「機関系は問題ありません。ただし年式的にゴムや樹脂類については劣化が出る可能性があります」と最初に一言説明されていれば、こちらの受け止め方もかなり違ったと思います。
中古車なのだから、経年劣化そのものをすべて販売店の責任にするつもりはありません。
その一方で、販売店が強く「大丈夫」と説明するのであれば、その言葉を買い手がどう受け取るかまで考えてほしいとも思います。
買う側が調べる責任と、売る側が説明する責任は別です。
どちらか一方だけに責任を押し付けるのではなく、双方がきちんと情報を共有した上で契約するのが理想だと思います。
RB3を1年乗って、今どう評価しているか
ここまで書くと、「じゃあRB3を買ったのは失敗だったのか」と思われるかもしれません。
僕自身はそう思っていません。
購入したRB3オデッセイ アブソルートの車両本体価格は43万円でした。諸経費を全て込みにしても65万円。
購入後、細かな経年劣化やトラブルはいくつかありました。
ただ、現在までエンジンやトランスミッションといった車の基幹部分には、今のところ大小を含め問題は出ていません。
約1年実際に乗ってきたこと。乗り出し65万円という購入価格。購入後に発生したトラブル。そして現在の車両状態。
それらを全部まとめて考えると、完璧な買い物ではなかったけれど、失敗だったとも思っていないというのが今の評価です。
もちろん反省点はいくつもあります。でも去年の今頃の自分は、毎日のように中古車を探して、販売店と商談し、仕事の休憩時間まで使って考えていました。
後からなら、いくらでも改善点を言えます。でも当時の自分は、当時持っていた情報と時間と予算の中で、自分なりにベストを尽くしていた。
今はそう思えるようになりました。
次に中古車を買う自分へ
次に中古車を買うとき、今の自分から未来の自分へ伝えておきたいことは4つあります。
急ぐな。
販売店に煽られても、欲しい気持ちが強くなっても、一度冷静になれ。
売れてしまったら縁がなかったと思えばいい。また探せばいい。
できるだけ見に行け。
交通費を惜しむな。
数万円を惜しんだ結果、大きな後悔をする方がよほど高くつく。
販売店の人を見ろ。
車は機械だから、何があっても壊れない保証はない。
だからこそ、何かあったときに逃げずに向き合ってくれそうな相手から買え。
僕自身、RB3を探していたときはBUDDICAから買いたいという気持ちがありました。
ただ、欲しい条件の車が在庫として出てこないからといって、無理に注文販売へ持ち込み、相場から大きく離れた金額を払うのも違うと思っています。
最後に、信頼できると思える販売店が普通に在庫している車の中から、自分の欲しい条件に合う一台を見つける努力をする。
店を信用できる。車も納得できる。価格も相場から大きく外れていない。
この3つが揃えば、かなり強い。
中古車選びに100点はないと思います。どれだけ調べても、未来の故障まで完全に見抜くことはできません。
だからこそ、急がない。現車を見る。人を見る。そして、信頼できる店の在庫から選べるなら、その縁を大事にする。
RB3を買った経験には反省点もあります。
でも、その経験があるから、次に中古車を買うときは今回より少し上手に選べる。
そう思えるだけでも、この買い物には十分意味があったと思っています。

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