保護犬と心を通わせるために。安心できる環境が育む、新しい「しつけ」のカタチ
「いつか犬と暮らしたい」そう考えている方は多いのではないでしょうか。特に、一匹でも多くの命を救いたいと、保護犬を家族に迎えることを検討する人も増えています。
しかし、新しい家族を迎える喜びの裏には、「ちゃんと慣れてくれるかな?」「しつけはうまくいくかな?」といった不安もつきものです。特に、過去に辛い経験をしてきたかもしれない保護犬の場合、その不安は一層大きくなるかもしれません。
保護犬との暮らし、直面する現実
保護犬を家族に迎えた里親からは、こんな声が聞かれることがあります。
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新しい環境に慣れてもらうための場所が少ない。
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都心や住宅地では刺激が多く、犬が常に緊張してしまう。
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悩みを一人で抱え込みやすい。
車の音、人の往来、生活音など、多くの刺激に囲まれた環境では、犬は常に緊張を強いられがちです。小さな変化に気づきにくく、「これで本当に良いのだろうか」と里親が大きな精神的負担を感じることも少なくありません。
DOX FIELDを運営するSaMRec.株式会社の代表も、多頭飼育崩壊の現場から保護された愛犬ニーナを迎え入れた経験があります。ニーナは当初、人に怯え、ほとんど何も口にせず、体を小刻みに震わせていたといいます。

しかし、広々とした自然に囲まれた場所で、人や犬との距離を自分で選べる環境に身を置いたとき、ニーナの様子は少しずつ変化しました。過剰に警戒することなく匂いを嗅ぎ、自分のペースで歩き出し、やがて走り出す姿を見せたのです。無理に慣らしたり、特別なトレーニングをしたわけではありません。ただ、犬が心から安心できる環境がそこにあっただけでした。
この経験が、「保護犬が心を開き、『楽しい』という感情を取り戻せる場所をつくりたい」という「DOX FIELD Northland」構想の大きな原点となっています。
「ドッグフィールド」という新しい考え方
DOX FIELDでは、犬が安心して過ごせる新しい屋外施設を「ドッグフィールド」と呼んでいます。これは、短時間で遊ばせることを目的とした従来のドッグランとは一線を画します。
ドッグフィールドでは、広さ、自然、距離感、そして滞在性を重視し、犬が「何もしない時間」も含めて安心して過ごせる空間設計がされています。

都心や住宅地で慣らすことに比べ、人や音、刺激の少ない自然環境の中では、犬が自分のペースで落ち着きを取り戻しやすいという実感が、この構想を形にする大きな理由の一つです。犬が心穏やかに過ごせる環境は、里親が犬と信頼関係を築き、穏やかな共生へとつながる大切な土台となるでしょう。
保護犬に寄り添う「保護犬フレンドリー」な設計
DOX FIELD Northlandが目指す「保護犬フレンドリー」とは、単に保護犬を歓迎するだけでなく、保護犬が置かれやすい状態や慣らしの現実を前提に、環境そのものを設計することです。犬が自分のペースで安心を取り戻せるよう、最初から最適な環境を用意することを重視しています。
想定されている主な要素は以下の通りです。
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高さ1,800mm + 返し付きフェンスによる安全性の確保
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二重ドア(ダブルゲート)方式による飛び出し防止
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約2,000坪規模の自然環境を活かしたフィールド
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森を活用した静かな散策・慣らしエリア
これらは「犬を慣らすための場所」ではなく、「犬が自ら安心できる状態に近づいていくための環境」として設計されます。広々とした自然環境の中で、人や犬との距離を自分で選べ、突発的な接触を防ぐ動線と区画が確保されることで、犬に無理をさせずに、里親も「待つこと」を肯定できる環境が生まれます。

このプロジェクトは、約4,000坪の土地を活用する大規模な整備が必要となります。施設整備に必要な資金を募るだけでなく、「この場所を通して何を大切にしたいのか、どんな価値観で犬と向き合いたいのかを共有し、それに共感してくれる人たちとつながっていくこと」も重要な目的としています。
新しい家族との穏やかな未来へ
犬を迎えたい、特に保護犬との暮らしを考えているあなたへ。DOX FIELD Northlandのような場所は、犬が心を開き、あなたとの絆を深めるための大きな助けとなるでしょう。
「しつけ」とは、一方的に教え込むことだけではありません。犬が安心して過ごせる環境を整え、彼らのペースを尊重し、信頼関係を築いていくことこそが、最も大切な「しつけ」の第一歩なのかもしれません。
この構想に共感し、応援したいと感じた方は、ぜひクラウドファンディングサイトをご覧ください。
新しい家族との穏やかな未来が、きっと待っています。


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